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自然災害の種類はどのくらいある?種類ごとの特徴についてのまとめ

2022年11月19日

近年日本だけではなく、世界中で自然災害が増えているように感じます。
一言で自然災害といいますが、いったいどの位の種類があるのでしょうか。
自然災害の種類とその特徴についてまとめます。

自然災害の種類はどのくらいある?種類ごとの特徴についてのまとめ

そもそも自然災害とは?

災害というのはさまざまな事象によって受ける禍のことです。
生命や身体、財産に対して重篤な被害をもたらす現象です。
災害には大きく分けると二種類あります。

一つは人的災害です。
交通事故や電車の脱線事故、重油タンカーが座礁することで起こる有害物質の流出なども人災にあたります。
公害や戦争なども人的災害といえるでしょう。

もう一つが自然災害です。
人為的ではない自然由来の災害で、地震や津波、洪水や噴火などが挙げられます。
他にも熱波や間伐、大雪被害なども自然災害といえるでしょう。

自然災害の種類

ここからは、自然災害の種類とその災害の特徴についてまとめます。
自然災害は要因が一つでも複数の災害が連動して発生することが多々あります。

地震

地下深くにあるプレートという岩盤があります。
この岩盤は少しずつ移動していますが、この移動によって生じたズレによりプレートの境目が壊れます。

この境目が壊れたときの衝撃が「揺れ」を起こします。
海の底にあるプレートの移動によって起こる揺れは「海溝型地震」といいます。
プレートの割れ目が縦にズレるときに起こる揺れを「断層型地震」といいます。

また、火山が噴火する際にも「火山性地震」と呼ばれる揺れが起こります。
地震が発生することで、建物の倒壊やインフラの寸断などの被害が発生します。
また、倒壊した建物や家具が原因となる怪我や死亡事故なども発生します。

津波

地震が発生すると震源地付近の地面が動きます。
海底が震源地となった場合、この地面の動きに合わせ海水も動きます。
この海水の動きによって発生する「波」が津波です。

底が深い海底が動くと津波も大きくなりその速度も速くなります。
2011年に発生した東日本大震災では、時速115㎞に達した津波があったとされています。
海岸線の到達した津波は、人や建物などあらゆるものを飲み込んでいきます。

また、海から砂やヘドロなどを運び込むなどの被害も発生します。

高潮

海面は常に水位の変動が発生していますが、気圧の変化や強風の影響により通常よりも海面水位が上昇する場合があります。
このような現象を高潮といいます。

台風などの際は極端に気圧が低下しますが、気圧の低下が起こると海面が盛り上がります。
このような気圧の低下による高潮を「吸い上げ」といいます。
強風が発生すると、湾の奥には海水が寄せられます。
このような現象は「吹き寄せ」といいます。

満潮と高潮が重なると通常よりも海面が上昇するため浸水被害などが起こる危険が高まります。

豪雨

台風や大雨などにより短期間に多量の雨が降ることがあります。
山間部で豪雨が発生すると、その水が急激に河川に流れ込むことで川の氾濫などが起こります。

山が保水できる量を超えると、染み込まない水が地表を流れ落ち、土石流の発生を誘発します。

また、都市部では排水可能な量を超える雨水が流れ込むことで洪水被害が発生します。
浸水被害により家屋に住めなくなる、電気設備が壊れるといった被害が想定されるでしょう。

豪雪

短時間に多量の雪が降ることがあります。
雪の重みにより建物が倒壊したり、雪が建物の出入り口をふさぐことで建物の外に出られなくなったりする危険もあるでしょう。

また道路を寸断したり、視界不良に伴う事故も増えたりなど甚大な被害が発生します。

強風

台風や竜巻などにより、強風被害が発生します。
風によりさまざまなものが吹き飛ばされ、破壊される被害が想定されます。

また、風に吹き飛ばされたものにぶつかることで、死亡事故が発生したり怪我したりする被害もあるでしょう。

噴火

地球の内部は、非常に高温な状態になっています。
この熱により地下深くでは岩石などが溶け「マグマ」と呼ばれる状態になっています。
マグマは常に作られており、やがて許容量を超えてしまいます。

行き場がなくなったマグマは出口となる「火山」から吹き出し地上に現れます。
これが噴火のメカニズムです。

火山はもともとマグマの出口にできたものなので、許容量を超えると再び出口となる火山から噴き出るのです。
非常に高熱のマグマが噴出することで火災が発生します。

また、急激に冷え固まったマグマが固まりとなり飛ぶ火山弾なども発生します。
噴火ではマグマが噴き出るだけではなく、有毒ガスなども噴出されます。

また、海に近い火山で噴火が起こると水蒸気爆発なども発生します。

山崩れ(土砂崩れ)・土石流

地震や豪雨などに伴い、山から多量な土砂が流れ出てくることがあります。
急傾斜の土地の基点から土砂や岩石が崩れ落ちる現象が山崩れ(土砂崩れ)です。

一方、山頂や山腹、谷底などの土砂が雨などで一気に押し流される現象が土石流です。
崩れたり流されたりした土砂により、建物や橋梁、道路などが倒壊する被害があります。

まとめ

自然災害には、さまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴があります。
今回取り上げたもの以外にも自然発火による山火事、熱波や間伐などの温暖化の影響による被害もあるでしょう。

自然災害は、いつ発生するか分かりません。
もしもに備えられると良いですね。