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【土木・建築のプロ】建設コンサルタントの仕事内容・年収を解説!

2022年12月21日

建設コンサルタントの名称は知っていても、具体的な仕事内容を知らない方もいらっしゃるでしょう。
土木や建築を学んでいる方の中には、就職先として検討しているものの「きつい仕事」と聞いて不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、建設コンサルタントについて詳しく解説していきます。
年収や将来性、必要な資格が知りたい方の役に立つ内容ですので、ぜひご覧ください。

【土木・建築のプロ】建設コンサルタントの仕事内容・年収を解説!

【解説】土木・建設コンサルタントはこんな仕事

土木・建設コンサルタントについて知りたいといっても、理由や目的によって求める情報は変わってくるでしょう。
ここでは、次の3点についてご紹介します。

● 仕事内容
● 年収や将来性
● 「きつい」といわれる理由

社会インフラの設計や整備をする専門家

土木・建設コンサルタントは、インフラ(社会資本)工事に先立って必要な「計画」「測量・調査」「補償」「設計」に携わる仕事です。
職業名に土木や建設とついてはいますが、直接工事を行う業者ではありません。
実際に工事を行うのは建設会社です。

コンサルタント業を行うには国土交通省への登録手続きが必要になり、登録部門は全部で21部門。
「河川、砂防および海岸、海洋」「電力土木」「道路」「下水道」「農業土木」など幅広い分野に及ぶため、さまざまな専門知識が必要になります。

事前に多様な面から調査を行えれば、実際に工事を始めてから問題が発生する確率が下がりますので、広い視野で物事を捉える必要があるでしょう。
測量や調査を行うための技術も求められます。

気になる年収や将来性は?

求人ボックスの調査によると、土木・建設コンサルタントの平均年収は約498万円で、日本の平均年収と比較すると高い傾向にあるとの結果になります。
土木・建設コンサルタントの年収は会社によって違うため、給与の幅も322~778万円となっており、経験やスキルによっても差が出ます。

将来性の面で見ると、土木・建設コンサルタントは社会インフラに関わる仕事なので、今後需要がなくなる可能性は極めて低いでしょう。
人間が生活するうえで、ダム、道路、空港、下水道といった設備が不要になる未来は想像が難しいはずです。

新たに建設するだけでなく、故障や老朽化への対応も土木・建設コンサルタントの仕事になりので、長く社会から求められる仕事といえます。

「きつい仕事」は本当か?

土木・建設コンサルタントについて調べたところ「きつい」といった評判を目にし、不安を感じる方もいるでしょう。
理由としては次のような点が挙げられています。

● 責任が大きい
● 体力を使う
● 残業が多い
● 常に勉強が必要

コンサルタントとして関わる仕事の規模が大きいため、責任が大きくなるのは致し方ありません。
常に技術が進歩する業界にいる以上、最適な提案をするための勉強も必要です。

しかし、すべての企業が忙しくて厳しい状況なわけではありません。
残業が多くなっても、その分しっかりと残業代が支払われていて収入がよくなる場合があります。

また、週休2日が確保されて有休もとりやすい会社であれば、しっかりと体を休められるでしょう。
就職、転職の前に、リサーチをして働きやすい企業を探すのが大切です。

土木・建設コンサルタントの魅力は

土木・建設コンサルタントはやりがいのある仕事です。
実際に働いている方が魅力として挙げるのは次のような点があげられます。

● 世の中に長く残る設備の建設に携われる
● 専門知識を活かして仕事ができる

ダムや橋、トンネルといった社会インフラは、すぐになくなるものではありません。
今身の回りにあるインフラを思い浮かべてみても、数十年単位で存在しているものばかりです。

長く人々の生活を支え続ける設備に携われるのは、土木・建設コンサルタントの大きな魅力でしょう。

加えて、専門的な知識が求められる仕事なので、これまで学んできた知識を存分に発揮できるはずです。
勉強が好きな方にとっては、学び続けるほど活躍の場が増える仕事です。

土木・建設コンサルタント|とっておきたい資格

土木・建設コンサルタントとして、より有利に働きたい方に2つの資格をご紹介します。

1. 技術士
2. ROCM

それぞれ資格の概要をご説明しましょう。

1.技術士

技術士試験とは、それぞれの分野において高度な知識や能力をもっているか判断するもので、複数の部門に分かれています。

受験資格 ・第一次試験は年齢、学歴、業務経歴による制限はない

・技術士補の資格を有するもの、もしくは必要な実務経験を積むと、第二次試験の受験資格を得る

試験内容 第一次試験:筆記試験

第二次試験:筆記試験および口頭試験

難易度は各部門によって異なりますが、令和3年度の第一次試験、第二次試験の合格率の一部は以下のようになっています。

  第一次試験 第二次試験
建設部門 28.9%  10.4%
 上下水道部門 31.7%  13.2%
 森林部門 35.4%  22.8%
 船舶・海洋部門 68.8%  25.0%

受験資格に実務経験が求められるため、資格取得まで時間はかかりますが、国家資格ですので権威性の高い資格です。
挑戦する意味のある資格といえるでしょう。

2.RCCM

RCCM(シビル コンサルティング マネージャ)は、建設コンサルタントの技術力を保証するために設立された資格です。

受験資格 業務経歴において、建設コンサルタント等業務に従事または管理した期間の合計が、最終学歴ごとの必要年数に達する者
試験内容 CBTによる択一式と記述式

必要になる実務経験は最終学歴で変わりますが、5~14年必要になります。
詳細は、RCCMの公式ホームページをご確認ください。

ここ数年の合格率を見てみましょう。

平成30年度 38.1%
 令和元年度 41.9%
 令和3年度 47.1%

RCCMは実際にコンサルタント業務に関わる経験を積んでから挑戦する資格ですので、働きながら計画的に勉強をして取得を目指したい資格です。

まとめ

土木・建設コンサルタントは、インフラの建設に携わる責任の大きな仕事であると同時に、将来性ややりがいのある仕事だと解説してきました。
「きつい」といわれる一面もあるため、就職や転職では企業のリサーチが欠かせません。

株式会社SWIFTは、公共工事の土木構造物設計を行う企業です。
必要な資格取得にかかる費用は会社が負担しており、未経験から働きながら資格取得を目指せます。
土木・建設コンサルタントとして働いてみたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。