コラム

column

傾斜地に建築!基礎ポイントや費用目安を解説

2022年11月21日

土地の売却情報を見ていると、多くの不動産で見かける傾斜地の土地。
実際に足を運んでみると、街を一望できる絶景と静かな環境に「家を建てたいな」と感じる人は多いでしょう。

しかし、高台に家を建てるには、さまざまな制限や注意点があります。

そこで今回は、傾斜地に建築する際に知っておきたい基礎知識や費用目安などについて、詳しく解説します。

傾斜地に建築!基礎ポイントや費用目安を解説

傾斜地とは?

傾斜地とは、土地が斜めに傾いているエリアで、一般的に基礎工事などをしなければ家を建てるといった利用ができない場所をいいます。

よく崖地や斜面と間違えられるのですが、崖地は地面が斜めになっているよりも勾配が急な場所をいうので、それぞれの定義は少し違います。

傾斜地でも建築できる?

傾斜地であっても、基礎工事をしっかりしていれば家を建てられます。
建築する際は、さまざまな条件をクリアしなければいけません。

・土地の角度
・地盤の強さ
・重機など車両が駐車や乗り入れ可能など

家を建てるとき、地盤改良が必要なケースが多いのですが、土地改善は「盛土」か「切土」で地面の固さは変わるので必ずしも必要とは限りません。

切土は自然の山そのものの土地で、人の手を一切加えていません。
一方、盛土は土や砂を埋めて土地を創るため、地面の強度は強くないのが特徴的です。

切土であっても地中に地下水や空洞などがあると、地面の強度は弱いため改良が必要です。

傾斜地に家を建てるメリット

斜めの土地に家を建てたいけど悩んでいる、そんなときはメリットをチェックしておきましょう。

土地費用が安く済む

平地ではない土地は、さまざまな制限や施工が必要になってくるので、土地代が安いのが特徴的です。
ただし、安定した場所に家を建てるためにいくつかの工事が必要になるため、別の費用が発生します。

土地代だけで見るのではなく、総額いくらかかるのかをチェックしておくとデメリットを解消できます。

毎日絶景を楽しめる

傾斜地を利用して家を建築することで、平地に家を建てるよりも眺めのいい住宅に住めます。

例えば、毎朝カーテンを開けるたびに市内を一望できたり、夏は花火大会を自宅から鑑賞できたりと、一年中通してメリットを得られるでしょう。

静かな環境で暮らせる

傾斜地は街中と少し離れた場所や密集住宅地ではない環境が多いため、一日中静かな中で暮らせます。
山を削った切土は、鳥のさえずりしか聞こえないというケースもあるでしょう。

交通量も少ないため、排気ガスや自動車が通過する際の振動を感じにくいのもメリットです。

傾斜地に建築する基礎工事費の目安

傾斜地を建築するには、いくつかの基礎工事が必要です。

・地質調査
・地盤改良
・杭工事
・造成工事(擁壁など)

施工する工事によって費用は変わってきますが、地質調査であれば種類によって約5万~30万円が相場です。
地盤改良は、延床面積20坪程度で約50万円以上の費用が目安なので、全て合わせると100万円以上かかる可能性が高いです。

地質調査を行って地盤が丈夫だった場合、一般的に杭工事をする必要はありません。
ただ斜めの土地に家を建てると、構造上にさまざまなトラブルが発生するため盛土や擁壁といった工事は必要でしょう。

傾斜地に建築したい!基礎ポイントと注意点

斜めの土地に家を建てる前に、基礎ポイントや注意点をチェックしておきましょう。

危険区域は許可が必要

傾斜地によりますが、土地によって急傾斜地崩壊危険区域だった場合、家を建てるには都道府県知事の許可を得なくてはいけません。

危険区域と呼ばれるエリアは、台風や豪雨による自然災害で崖崩れが発生する可能性があり、住民が住んでいると大変危険なことから指定区域として定められています。

実際に危険区域では災害による被害が全国で多数発生していて、命を落としてしまった住民も少なくありません。

危険区域に家を建てるときは、崖崩れ防止の施工などしっかりとした対策が必要です。

買い手がなかなか見つからない

景色と自然がいっぱいの傾斜地は、郊外エリアに多いため、買い物や病院など不便な環境に思うケースは珍しくありません。

年齢とともに便利な暮らしを求めて、土地の売却を考える人も多いでしょう。

傾斜地はエリア環境や災害の影響などから、売却費用が安く買い手が見つかりにくいのがデメリットです。

また、買い手が見つかるまで時間がかかることで、地盤が弱まり土砂崩れが発生しやすい可能性もあります。

がけ条例によって建築制限がある

傾斜地には、がけ条例の法律が関係してくるため、家を建てるときにいくつか制限が出てきます。

がけ条例は自治体によって違うため、全国的に制限が統一されていません。

例えば、東京北区は崖の高さが2m以上あり、崖の下端から横へ水平に高さの二倍までを範囲としています。

一方、福岡県は崖の高さが3m以上で傾斜の角度は30度以上、崖の高さの二倍以上離れた場所が家を建てる範囲です。

地域によって法律が違うので、建築するときは注意が必要です。

まとめ

傾斜地は、土地の安さや景色の良さといったメリットが、たくさんあるエリアです。
山を削って作られた切土の土地は、地盤が丈夫なので杭工事の必要が低く、建築するための基礎工事費を節約できます。

一方で、崖崩れなどの自然災害にしっかり対応した工事をしておかないと、命を落とす危険性があるといったデメリットもあります。

家を建てるときは、利点と欠点をチェックするだけではなく、信頼できる業者に相談してアドバイスしてもらうことも大切です。